小野中学校(兵庫県小野市)の陸上競技部で監督を務める40代の男性教諭が今月、同県豊岡市内で行われた合宿で女子生徒からセクハラ被害を訴えられた後、行方不明になっていることが分かった。
同校は豊岡市で16日に開かれる兵庫県中学校駅伝の欠場を決め、15日夜、保護者約500人に経緯を説明した。
関係者によると、男性教諭は、県中学校駅伝のコースを試走させるために9日、女子選手や他の教諭2人と豊岡市で合宿。
夕食時に他の教諭と飲酒後、女子選手の部屋に入り、1人にセクハラ行為をした疑いがある。
9日夜から10日未明にかけ、選手が他の生徒に打ち明けて発覚したという。
教諭は10日早朝、自分の車で宿舎を出た後、音信不通に。被害を受けたとされる女子選手は同日、豊岡南署に事情を説明した。
保護者説明会で、小野中の藤原俊則校長は「監督によるセクハラ行為があったようだ」などと話した上で、同教諭から事情を聞いていないことや警察が調べていることを理由に詳細は明らかにしなかった。
男性教諭は陸上の各種大会で教え子を優勝に導くなど手腕が高く評価されていた。小野中の女子チームは今年、東播地区予選を3位で通過。県中学校駅伝への出場を決めていたが、選手と保護者が話し合い「走れる状態ではない」として欠場することにしたという。
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