ノムラ・インターナショナルの元社員で英国在住のオギハラ・タケヒコ被告(40)が、女性に対する性的暴行と暴行の罪で英国の裁判所から11年の禁固刑判決を受けたことがわかった。
英国メディアのTHE TIMESやThe Daily Mirrorが報じた。
ノムラ・インターナショナルは、野村証券を中核に置く野村グループの英国法人で、オギハラ被告はエグゼクティブディレクターを務めていた。
オギハラ被告について、現地メディアで「現役の社員」とする記事もあるが、データ・マックスの取材で、オギハラ被告はすでに退社したことがわかっている。
いつまで在籍していたかなどの詳しい情報は不明だ。
THE TIMESやThe Daily Mirrorなどのオンライン記事によると、オギハラ被告は被害者女性に対して2013年9月13日から同16日までの間に自宅マンションで以下の行為を行っていたとされる。
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・被害女性をレイプし、さらに女性に謝罪させた。
・被害女性に「屈辱的な」日常雑務リストを渡して、実行するように強要した。リストの中には、女性からオギハラ被告に対して1日2回、寝る前の性行為が必要か尋ねることや、性的に満足させることなどが書かれていた。
・オギハラ被告が眠るまで見守ることを求めたり、被害女性に対して目の前で排尿することを求めたりした。
・被害女性を蹴飛ばす、髪を引っ張るなどした。
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同記事によると、ロンドンのブラックフライズ刑事法院はオギハラ被告に対して「被害者女性を肉体的、性的に支配したかったのか」などの尋問を行い、ミカエル・サイモン裁判官は「被害女性を従わせるために、彼女の親しい友人から引き離し、仕事もやめさせようとした」などと指摘したという。
オギハラ被告は「雑務リスト」の存在を「架空のもの」と否定している。被害女性の国籍やオギハラ被告との関係についてはわかっていない。
英国の法廷ニュースサイトなどの情報を総合すると、17年6月9日に起訴されたとみられ、18年3月23日に判決が下されている。
この件について野村ホールディングスグループの広報部に問い合わせたところ、口頭で「コメントを差し控えたい」との回答を得た。
報道他社から取材や問い合わせがあったかについても同様に、「(コメントを)差し控えたい」としている。
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