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松原照子の大予言の真相を暴く

こんにちは。占い詐欺・霊感商法返金『占いバスターズ』です。

本日は占い師けんけんTVで配信中の動画より「松原照子の大予言の真相を暴く」について解説していきたいと思います。
↓動画はこちらになります。


このコメント主さんが、本気でこのマカロンを送ってくれたのならば残念無念。

脱スピを頑張らないと、あなたは毎日詐欺師とネットワーカー達のターゲットとして暮らしているようなものです。


①松原照子先生って誰?

松原照子氏は、未来予言者で、東日本大震災や東京オリンピックの中止を予言された方です。その能力は予言だけにとどまらず、昆虫や人形、石といった身近なものと語らい、さまざまな情報を得ることができるという話です。
松原氏は幼い頃より、彼女が「不思議な世界の方々」(神様や守護霊のようなもの)と呼ぶ存在から、未来の話を聞ける特別な能力を持っていたといいます。これまでにもその能力によって様々な災害や出来事を予言し、警告してきたそうです。たとえば東日本大震災、2016年のアメリカ大統領選挙、2018年の北海道胆振(いぶり)東部地震、2020年東京オリンピックの中止、そして新型コロナウイルスの世界的大流行などです。松原氏の予言の特徴は、その具体性にあります。地震の予言では時期と地名が明確で、ほかの災害や出来事の予言も曖昧さがありません。かつて、これほど具体的に予言を的中させ続けることができた予言者がいたでしょうか?
松原氏こそ、今や国内ナンバー1、世界で唯一の予言者との呼び声も高い、この惑星屈指の予言者なのです。
現在は、オカルト雑誌の『ムー』で連載を持ち、著書は軒並みベストセラー。コロナ禍前には講演会や個人鑑定も大盛況という人気ぶりだったらしいです。100年に1度といわれる新型コロナウイルスのパンデミックも見事に予言していたといいます。

大層なプロフィールが紹介されておりますが、早い話がインチキです。
それで金をとったら詐欺です。

もうそれで100%パーフェクト論破で完了なのですが、それではあっけなく終わってしまいますので、向こう側が勝手に的中と言ってるものの種を暴いていきましょう。


②東日本大震災の予言

まずは東日本大震災の予言をみていきましょう。
ネット上ではこの予言について、震災後に書かれた事後予言であるという指摘もあります。
しかしここでは、予言は事前になされたもの、という判断で進めていきましょう。
予言が震災前に書かれたとするのであれば、問題はその内容です。

地震の予言で注目すべきポイントは、地震の「規模」「起きる場所」「時期」
の三つです。

実際に2011年2月16日の予言を確認してみますと「規模」については「大きな揺れを感じる」とあります。「起きる場所」は「陸前たかた」「釜石」をはじめ、東北や関東の各地の地名「時期」は「近日中」とあり、総じてほぼ的中していると判断できます。

では、松原氏はガチで東日本大震災を予言していた。と判断して良いのでしょうか?

実はそう判断するにはまだ早いのです。
的中した予言を見ているだけはわからないこともあるからです。

予言というものを検証する上では、日頃からどういった予言がなされているのか、
ということも重要なポイントになります。

そこで松原氏が震災以前に発表していた地震の予言を精査してみました。

あまりにも言ってるポイントが多い!?

そう、47都道府県すべてが網羅されていることがわかります。

しかも、これらの中には一回だけでなく、何度もあげられる地名もあります。
たとえば東北地方の場合は、確認できる限り、初出は2005年で、それからの6年間で120回以上も登場しています。
関東地方も初出は2005年で、登場数は実に170回を超えています。
それらの地名は単独であげられることはほとんどなく、たいてい様々な地名とセットで言及されています。
東日本大震災の予言で話題になりました「陸前高田」や「釜石」も、実は2005年の時点ですでに登場しています。そのときは的中しなかったため、話題になることなくひっそりと忘れ去られてしまっています。

ところが2011年の再登場によって結果的に注目を浴びたのです。
このように松原氏は日頃から地震に関する予言を発表し、日本全国で地震が起きるとしています。
これを何年も繰り返しているのだから、いつか東日本大震災のような大地震が起きれば、
的中するのはむしろ当然といえるのではないでしょうか。

この「下手な鉄砲も数撃てばいつかは当たる」という方法は
ジーン・ディクソン効果と言います。

予言のトリックは4.5パターンしかありませんから、必ずどれかに分類されるのです。
ということで松原氏の予言の特徴は、その数の多さにあると思われます。


③2016年アメリカ大統領選挙の予言

次に2016年に行われたアメリカ大統領選挙です。

このときは劣勢とみられていましたドナルド・トランプ氏の当選を、同年11月2日に松原氏が予言したとされています。

しかし、これは時系列にブログの世見と当時の報道を追えば
違った見方になってきます。

今から示すのは、2016年におけます松原氏の予言と、当時の大統領選挙の情勢です。

5月21日の世見では「『アメリカ合衆国に初の女性大統領』ということを今日は感じません」と書いています。3日前の5月18日に、はじめてトランプ氏が支持率で対立候補のヒラリー・クリントン氏を逆転したとの報道がありました。
続きまして、8月13日の世見では『答は見えた』と誰かの声がします『女性大統領誕生』こんな声も聞こえますが、女性大統領誕生の後に言葉が続いた気もしています。
8月に入ってから、クリントン氏がトランプ氏に支持率で約8%の差をつけていました。

10月15日の世見では「女性大統領誕生は間違いないとも思える」と書かれていました。
当時の支持率の差は7パーセント前後あり、クリントン氏が優勢でした。同月17日には劣勢を意識してトランプ氏は「投票日前に大規模な不正投票が行われている」とツイッターに投稿していました。
19日に行われました討論会では、選挙結果を受け入れない可能性まで示唆しています。
続きまして11月2日の世見では、突然ですが『アメリカでは女性大統領は誕生しない』こんな声が今聞こえてきました。
「サテサテどうなるのでしょう?『答えはもう決まった』こんな声も聞こえます」
と書いてあります。
10月28日にFBIがクリントン氏の私用サーバー問題を見直すと発表。これにより問題が再燃し、トランプ氏が支持率で猛追しました。11月1日発表のワシントン・ポスト紙などの調査ではトランプ氏が支持率で逆転していました。
いかがでしょうか?予言でもなんでもなく、ニュースの報道に応じてコロコロ変わるならば、
それは神様や守護霊からの予言ではなく、ただのおばちゃんの予想でございます。

そんなのは誰でも出来ます、僕にも出来ますよ!

こっち、いや、やっぱりこっち、いやでも最終的にはこっち。
予言ならば途中の経過はどうでもよく、最終結果のみ伝えればいい事です。

ちなみに2012年のアメリカ大統領選挙では、同年6月13日の世見で当時のオバマ大統領が汚職で落選するかのように予言していました。
また2020年の同選挙では、当選したジョー・バイデン氏について言及した世見は同年2月22日の記事のみでした。このときはバイデン氏が大統領になれないかのように書いております。
それもそのはずで、当時バイデン氏は予備選で敗退が続いていました。マスコミや評論家は彼のことを「候補としてもうおしまいだ」と評していたほどです。
もし、この2020年2月時点で、その後にバイデン氏が情勢を覆し、11月の大統領選挙で勝利することを予言できていれば大したものでしたが
松原氏にそのような予言能力は一切ありませんし、マスコミの報道の通りに予想するだけです。

しょっぱいですね。塩気が強めですよ、松原大先生。


④2018年の北海道胆振(いぶり)東部地震の予言

これは、2018年9月6日に北海道の胆振地方で起きました最大震度7の大地震を、松原氏が予言していたというものです。
彼女は地震の2年前、2016年5月7日の世見で、胆振東部地震の震源地となりました「むかわ」という町の名前をあげて地震が起きると書いていたといいます。
確かに、同日の世見には「むかわ」という地名が書かれておりました。けれども、あげられていた地名はそれだけではなく、他にも富良野、苫小牧、夕張だけ、大雪山、石狩、当別、十勝、根室といった地名もあげられていました。
そもそも胆振東部地震で震度5以上の強震を記録したのは全部で26の地域に及びましたが、
そのうち地名で該当しましたのは、むかわ、苫小牧、石狩の三つのみでした。

最大震度7を唯一記録し、死者と全壊の家屋数が突出して多かった
厚真町に至っては、言及すらしていませんでした。

上記画像は5月7日の世見であげられていました地名です。
胆振東部地震で最大の被害を受けた厚真町は、むかわと苫小牧の間に位置しているのですが、
松原氏の世見ではすっぽり抜け落ちています。
それでも、むかわという聞き慣れない地名をあげていただけでも、すごいことだと思われる人もいるかもしれません。ですが実はそうではありません。

松原氏は2005年のブログ開設当初から、毎年のように北海道の地名を(聞き慣れないものも含め)あげ続け、地震が起きると書いていました。

その数は2018年8月時点で40回!

都道府県単位では北海道が最も多かったですね。

そのため、一度に多くの地域が強震を記録しやすい大地震が北海道で起きれば、
いつかは的中することがあってもおかしくなかったわけです。


⑤東京オリンピックの予言

松原氏は2020年にオリンピックが中止になることを予言していたといわれています。

しかし結論から述べれば、松原氏は一切そのような予言をしていません。

彼女がもともと言及していましたのは、開催地が東京に決まる前の2012年に「オリンピックの開催地は東京に決まるか」と会合の参加者から聞かれ「ない」とハッキリ答えたというものです。当時は招致レースの真っ只中で、東京に決まる可能性は低いと考えられていました。
そのため松原氏の答えは大方の予想と同じで意外性はなく、
その後に招致が決まった時点で外れが確定していました。

けれども、松原氏は予言が外れたことを認めたりはしません。

開催が決まったあとに彼女が繰り返したのは
なぜ、あのとき『ない』と言ってしまったのか自分でも不思議
無事に開催されることを願っている
というような言い訳でした。

結局、開催されるのか、されないのか。

彼女の予言は時勢に合わせてコロコロ変わりますね。

開催まで1年を切りました2019年9月16日の世見では、ついに開催を前提とした予言を出すに至っています。2020年の東京オリンピックでは
猛暑やゲリラ豪雨が選手を襲う
台風が直撃して競技が中止になる
のだといいました。この予言は2020年に開催されていれば、例年の夏を考えても当たった可能性があります。
いずれにせよ松原氏は、開催されても中止されても、当たったと見られるようにしていたということです。

なお、そのほかのオリンピックについては、次のような予言と結果に終わっています。

松原氏の予言結果
1988年のソウル・オリンピック、『宇宙からの大予言』にて世界情勢悪化のため参加国が激減するかのように予言参加国数は159で、当時の歴代最多記録を更新
2012年のロンドン・オリンピック、同年6月7日の世見にて、凶悪テロ事件が起きるかのように予言何も起きていません。
2016年のリオデジャネイロ・オリンピック、同年7月20日の世見で、同オリンピックが大災害で中止になるかのように予言中止になっていません。
2021年の東京オリンピック、『松原照子の聖世見』(ワン・パブリッシング)にて、開催されないかのように予言開催されました。

このように数で勝負出来ない一発勝負の「予言」は、ことごとく外すようです。


⑥新型コロナウイルスの予言

最後に、新型コロナウイルスの予言についてです。
松原氏はこの世界的なパンデミックを2014年の時点で予言していたのだと言い張っています。

実は松原氏は、それ以前からウイルスの流行を予言し続けていました。

しかし、そこに「2020年新型コロナウイルスの世界的大流行
といった具体的な記述はまったくありませんでした。
下記に挙げるのは松原氏がウイルスについて書いていたブログのタイトルと日付です。

日付タイトル
2008年8月29日「世界経済の破綻、大恐慌の原因」
2008年9月3日「新型ウイルスが爆発する」
2008年12月22日「新しいウイルス」
2009年3月28日「逃げ切れない気が最近しています」
2010年9月25日「次なる感染症がやって来る」
2013年3月20日「今度、新型インフルエンザが発生したら」
2013年9月7日「新型インフルエンザに『フェイズ6』が見える」
2014年2月11日「ウイルスの脅威」
2015年6月25日「増えている感染症、ご注意を!」
2015年5月8日「パンデミックがいつ起きてもおかしくない!」
2016年10月11日「新型ウイルス感染」
2017年1月2日「今年は世界が大きく変化する年」
2017年11月19日「感染症に注意を」
2018年7月17日「パンデミック」
2018年11月23日「新型ウイルス感染」
2019年1月14日「新型ウイルス」
2019年7月9日「感染症に注意」
2020年2月4日「新型インフルエンザ」

ほぼ毎年、同じことをやり続けています。あまりにも続くため、近年は語彙が尽きてきたのか、タイトルも被りがちでございます。
もともと「新型“インフルエンザ”」を含む何らかのウイルスの大流行というのは、数年おきにおきるものです。

これを10年以上の期間で言い続けていれば、どこかで当たるのは当然です。

必要なのは毎年外し続けても、当たったように見えるまで、曖昧なウイルスの流行予言を書き続ける精神力だけでしょう。
なお松原氏は、2020年2月23日に「第13回 松原照子特別講演会in東京(4月19日開催)」の
観客募集を公式サイトで始めていました。

ところがそのわずか5日後の2月28日、新型コロナウイルスの流行拡大により、
募集の中止を余儀なくされています。

未来が予言出来るんだったら、
開催出来ないのわかってないとおかしいんじゃないですか?

松原氏は著書『松原照子の聖世見』の前書きにて、1年以上前に大流行の様子がビジョンとして見えていたと豪語しています。それにもかかわらず、たった2ヶ月後の未来の様子は見えなかったのでしょうか?
当時からみましても、未来を知っている現在の私たちからすれば、緊急事態宣言下で第一波のピーク時でした2020年4月19日に、東京で講演会を開催することなど不可能だと簡単にわかります。
しかし、松原氏にはそれがまったくわかっていなかったようです。


⑦まとめ

結局、ここまでの検証結果を踏まえますと、松原氏の的中したとされる予言には
疑問符をつけざるをえません。というよりあまりにも下手過ぎます。
こういう霊媒師とか予言者みたいなのを名乗るのだったらもうちょっとうまくやってもらいたいですね。
それにもかかわらず、こうした人物が多くの支持者から特別な力があると思われているのだとすれば、はなはだ残念なことでございます。

という事で、あまりにもお粗末過ぎる何のテクニックもない、
松原大先生の素晴らしい予言?予見?を解説させて頂きました。

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